まちづくり構想の策定
コンサルタントの委嘱 「まちづくり構想」策定のため必要なノーハウ
町の歴史:「長期未整備公園緑地整備プログラム」に対応する「まちづくり活動」2期の最後に記述したごとく「まちづくり構想」策定にあたっては私達「まちづくり検討チーム」の経験不足を補うために、まず名古屋市の地域まちづくり支援制度の一つ「コンサルタント活用助成金」を申請し認められ、藤森幹人技術士にコンサルタントを委嘱 しました。(2014年11月~2016年3月)
上の写真はコンサルタントに委嘱する内容を相談しているところです。
コンサルタントに関する市の助成金申請、決定の内容は下記からダウンロードできます。
申請書控え(自治会長名)(最終版)
コンサルタント活用助成公布決定通知書
「まちづくり構想前篇」の編集
「まちづくり活動」第2期2013年・2014年前半に行った様々な検討会での議論は、住民生活が中心で、藤巻町の住環境からの区分に基づくものでした。
最終的な「まちづくり構想」は2015年度末(平成28年3月)に藤巻町の将来像を描く完成版を作成することを目標にしました。
ただ、最終的な「まちづくり構想」策定のための検討をするのと並行して、2014年度末(平成27年3月)までに、それまでの調査、検討を整理・編集した「まちづくり構想前篇」を作成することにしました。
「まちづくり構想前篇」は前篇作成ワーキンググループを結成し素案を作成後、コンサルタントや協力いただいている専門家と検討を重ねた結果下記のようにできあがりました。
まちづくり構想前篇は下記よりダウンロードできます。
20150308まちづくり構想前篇
緑の審議会の専門部会 等による藤巻町視察
市の諮問を受けて名古屋市緑の審議会は2014年には「緑地保全施策検討部会」を設置し「新たな緑地保全施策の展開について」検討をされてきましたが、その過程で「藤巻の森」の視察を2014年(平成26年)6月にされました。
その答申の後、さらに市の諮問を受けて緑の審議会は、2015年には「公園緑地のあり方検討部会」を設置し長期未整備公園緑地を中心とした「新たな時代に対応した公園緑地のあり方」について検討されてきましたが、その過程でも「藤巻の森」の視察を2015年(平成27年)10月にされました。
また2016年(平成28年)3月には、今後の公園経営に関してのお話しを聞くため、市の緑地事業課が八王子市のヒュージョン長池で活躍されている富永一夫氏のご意見をお聞ききする機会を設けられた再、「藤巻の森」を視察され助言をいただきました。
「まちづくり構想」策定のための藤巻町調査
「まちづくり構想」としての将来像策定のため、住環境以外にも藤巻町の各区域の社会的・自然的な状況を調査・整理した上で、区域にふさわしい姿をえがいていくことが必要になります。
①名大環境学研究科 高取先生グループによる調査と藤巻町のゾーニング試案
藤巻町住民は、2014年4月より名大環境学研究科に赴任された高取先生のグループの指導を得て、藤巻町全域を「住民と緑が共生する”まち・区域”」すなわち「公園緑地と住宅地がほどよく混在した区域」とした「”まち”の将来像」を描くこと基本方針としました。
そのため、高取先生のグループは住宅地以外の樹林地等の植生調査を実施した上で、藤巻町の「ゾーニング」することを提案され、その調査を行いました。
この調査を通じて、藤巻町は住宅の庭木(一部はそれが一般の樹林に混合している)や50年以上前に植樹されたスギ等の樹木も樹林地に混合された特有の景観もみられる区域であることもわかり、現状の住環境その他の事情とともにそのような植生も考慮した「ゾーニング試案」が提示されました。その試案を基にそれ以降、さらに詳しい調査や住民検討会を続けました。
これらの結果は下記からダウンロードできます。
藤巻町まちづくり構想・緑地
②「まちづくり構想」の策定にむけての住民検討会・ワークショップ および 藤巻町全域にわたる「森・まち歩き」
前述の高取先生のゾーニング試案を参考に2015年(平成27年)2月以降、検討会、ワークショップ、勉強会を開催し、藤巻町の将来の姿を討議しました。
さらに2015年(平成27年)7月、8月に3回にわたって、多くの住民が高取先生および研究室学生、植生造園の専門家(長谷川博士)の解説を聞きながら「森・まち歩き」を行い、35名程度の参加を得ました。
10月までには、この「森・まち歩き」の結果を①の高取先生らの調査結果に加味して専門家の協力を得て整理した結果は、その後2016年(平成28年)度に行った「藤巻の森緑地管理組織化研究会」での詳細な調査、見直しを行い後述4期活動報告中の「藤巻の緑地」実態調査記録に含まれています。
各樹林の魅力度や日照については上に示してあります。
③「まちづくり構想」とりまとめ 住民検討会
その後、十分な検討が行われていなかった項目(住民憲章、建築協定や緑地管理の方式)についても意見交換や住民間の討議によって概括的な合意も進み、2015年(平成27年)12月 および 2016年(平成28年)2月の住民検討会を経て2016年(平成28年)3月に作成を完了しました。
「まちづくり構想」は付属資料も含めて6分冊になっています。
「まちづくり構想」は下記よりダウンロードできます。
(第1分冊)まちづくり構想・まちの姿篇
(第2分冊)人口減少時代にふさわしい住宅地としての藤巻の実現のためにするべき事項
(第3分冊)「まちづくり構想」緑地管理篇
(第4分冊)(付録資料)喫緊の課題の処理と今後の対策
(第5分冊)付録資料(藤巻の今迄歴史)新
(第6分冊)付録資料(住民負担の試算)
④節目ごとに行われた行政との意見交換会
2014年(平成26年)4月に「まちづくり構想」の骨格を作成し、行政(都市計画課、緑地事業課、まちづくり企画課)にこの「まちづくり構想の骨格」を伝え、同年8月に「要望書」によって協力を要望した後、「まちづくり検討チーム」は節目ごとに行政関係者と意見交換を繰り返し行いました。
また藤巻町内の住民検討会や行事にも年2回程度は参加いただきました。